ジークレー版画

要はインクジェットプリント。

量産できる絵を高く売りつけたい人たちが使う専門用語っぽい言い方。

データはあっても版はない。
ゆえにこれを「版画」と呼ぶのは罪深いことではないだろうか、という個人的な感想をもっている。
刷版があれば、ギリギリ版画と言えるかもしれないけれどね。

「版」に関する知見を持ち合わせている者としては、嫌悪感の方が強い。無形の版は、果たして版と呼ぶべきものか?

製版しない版は、版か?
なんとも哲学的なお話になってしまった。

同義語に「リトグラフ」がある。

令和の時代に使われるリトグラフは、ただのオフセット印刷であることが多い。

でもね。

ちゃんとリトグラフをやってる人がいるから、実質どうなの? を確認する消費者スキルが重要になってくるのだ。

憂いを持って眺める、アート業界の闇的な呼び名だと言ってもいいんじゃないかな。

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