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2018.2.5 | 写真ネタ

壊れたX-M1を修理した話。

2021年10月1日追記

※2021年6月でX-M1の修理対応は終了した模様。くわしくはFUJIFILMの修理受付終了製品ページでご確認ください。

以下、本編

X-M1が壊れた。

レリーズボタンを押してもシャッターが切れない。ビデオのボタンはちゃんと反応して録画が開始されたから、レリーズボタン周りの何かがイカレたっぽいことだけはわかる。

これは困った。

困った挙句、試しに叩いてみた。

その瞬間シャッターが切れた。

なんでやねん。

ドリフか? っていうタイミングで切れるところが、実に昭和だ。そして叩いてみるのも昭和だ。しかしこんなことを試しているうちに傷がどんどん大きくなってしまう。2月に定例会という名の飲み会があって撮影するから、それまでに修理手配をするか違うボディを手に入れるかしないとマズい。いや、マズくはないけど面白くない。

そんなわけで富士フイルムのサービスステーションへ修理を依頼した。

いつもの構成。X-M1 + KIPON C/G-FX + Planar T* 2/45

大阪サービスステーションは瓦町にあったはずなのだが、いつのまにか心斎橋プラザビルに移転していて焦った。事前にウェブサイトで調べ直しておいてよかった。

古いエレベータに乗って9階へ。通路の角を曲がったら、以前とは段違いにオシャレなショールームが登場して、そのギャップに再び焦った。まぁニコンもキヤノンもショールーム・サービスステーションにはかなり力が入っているから、負けてはいられないということかもしれない。Xシリーズはプレミアムカメラだからね。

気になる修理費用だが、X-M1の場合まず工賃として1万円が、さらに交換部品代が発生する。修理工程は次のようになる。

  1. 故障品が工場へ送られる。
  2. 故障の状態が確認される。
  3. 修理総額の見積もりが電話連絡でくる。
  4. 金額に問題がなければ修理作業を進めてもらう。
  5. 修理完了品はサービスステーションへ返送される。

店頭に届いた時点で電話連絡をくれるので、再訪して修理代金を支払う。クレジットカードが使えるのはありがたい。

工賃の1万円に一瞬ドッキリするのだが、おそらく工場へは宅配便を使うと思われるので往復の送料が含まれる。ボディをバラして状況を確認するのに1営業日、修理するのに1営業日かかるとしたら、1日あたり4,000円くらい。そう考えたらあんまり変な額じゃない。もちろん実質の作業時間がまるまる2日かかるとは思わない。自分がこういう作業を受けるとしたら? と想像したら、安くはないけれど高すぎないという印象。

ただし、修理総額がギョッとするレベルだったら程度のいい中古品を探すことも想定していたので、上限を2万円と心の中で決めてサービスステーションに預けた。

最終的には11,232円で納まってともかく助かった。(交換部品代は1,232円)

嬉しくなったので、さっそく持ち歩いている。帰路にいいランプがあったので切り取ってみた。

500px.comのYasuhiro Matsunamiさんによるa lovely lamp

(X-M1 + KIPON C/G-FX + Contax G Carl Zeiss Planar T* 45/2 / 500pxにアップした画像を埋め込み)

やっぱりこのレンズとカメラの組み合わせは素敵だ。ハイライトは飛ばない、シャドウは潰れない、色は濃淡幅広く、コッテリもアッサリも自在な印象。RAWデータをCamera rawで調整すると絶妙なニュアンスが残せる、ような気がする。ダイナミックレンジが結構広いのではないかと思うのだけれど、実際はどうなんだろうか。

修理で預けている期間、なんか落ち着かないなぁという気分を抱えたままになっていたのは、この機材が手元になかったからだなと気づいた。これからも積極的に使いたい。

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