Air Graphics
2017.11.25 | 写真ネタ

雨の夜はシャッターチャンスがいっぱい。

カメラを持って出かける日が増えた。

相変わらずFinepix S3 ProかX-M1+G1プラナーを使って大阪のごくごく狭いエリアを切り取っているのだけれど、たいていの撮影チャンスは出先からの帰りなので行動範囲に余裕がなく、被写体が似通ってしまって新鮮味が薄れてくるのは否めない。

しかし11月も後半となればいろいろと催し物が増える。

御堂筋では今年もイルミネーションが本格的に始まり、街のあちこちでキラキラ。さらに関西で一番遅い収穫祭「神農祭」開催という日に、雨までプラスという絶好のタイミング。わざわざ朝から持って出かけた三脚が活きる夜だ。そんなわけで60分を目安に撮影タイムとした。

はっきり言うと雨は鬱陶しい。

撮影のための外出してるわけじゃないから装備が万全じゃない。それに、こういう撮影は1人でやるより2人のほうがいい。雨よけ専門の人カモン。

できる限り落ちてくる水滴は回避したい。まずは雨の当たらないところに移動して、カメラを準備する。

それから撮影位置まで戻る。

片手で傘をさしながら、片手で雲台のノブ緩めたり絞めたりして、
アングル決めて、
フォーカス決めて、
明るさ決めて、
フィルターなんかもぐりぐり付けて、
ようやくレリーズ、
それだけで5分。

でもそんな手間やネガティブイメージをひっくり返すのが雨の夜景。

地面の水溜りが灯りを反射させて、雰囲気がとても詩的になる。こういうとき、シャレオツな建物よりラーメン屋・居酒屋・焼肉屋の提灯や行灯がグッとくるのは、やっぱり光が柔らかいからなんだろうなぁ。

あー。

いや。

違うな。

おっさんだからだな。

まあそんなことはさておき、写真はこんな感じ。

500px.comのYasuhiro MatsunamiさんによるEntrance of festival

ここは道修町3交差点。ちょうど神農祭の入口にあたる場所。直方体と虎の行灯が毎年同じ位置に飾られる。道路には行灯を立てるための穴が用意されていて、道路工事があってもちゃんと残される。
(Finepix S3 Pro + Sigma 30mm F1.4 EX DC + ND64 / 500pxにアップした画像を埋め込み)

地面に水があるだけで印象がずいぶん違って見える。画面に黄色い光源が入ると、寒いのに暖かさを感じるのが不思議だ。できる限り人物を減らしたいのでNDフィルターを使って減光してみたら、まあまあ成功でよし。

500px.comのYasuhiro MatsunamiさんによるMidosuji light up

ODONA前のクリスマスツリーと、御堂筋のライトアップ。露光時間を多めにして、ギラギラっと。同じくNDフィルターで減光しているので人が写らない。1人だけ動かずに立っていたら、その人しか写らない。やってみたいけれど、1人では厳しい。
(Finepix S3 Pro + Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC + ND64 / 500pxにアップした画像を埋め込み)

こんなふうに、雨の夜にはシャッターチャンスがいっぱいあふれている。傘と、三脚と、NDフィルターがあれば、だけれど。

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