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2020.12.10 | 写真ネタ

FinePix S3 Proを持って出かけた記録 2020.11 ver.2

さて。前回は理屈メインだったので、今回はお散歩写真をメインに。

およそ作例とは言えない記録写真。参考にはならないかもしれないけれど、まあ御茶請け程度にご覧いただければ。

この日はいいお天気でした。旅に出たいねえ。
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

地下鉄の駅を出たら、いきなり現実逃避したくなる青空。ずっと仕事場にこもっていると季節の移り変わりに鈍感になる。デザイナーって本当に外出しないよね。特にウェブやってると、ずーっとディスプレイ見てる。

一番ダメなパターン。

資料集めも、アイデア出しも、打ち合わせも、デザインもコーディングも全部ディスプレイ前。

そんなのでいいもの作れるわけがない。世の中を見ないと人間の行動はわかんないので外出は積極的にしておきたい。たとえコロナ禍とはいえども、だ。

そして「季節はもう冬」を実感させられるディスプレイに遭遇した。けっこう力入ってる。

阪急百貨店前のクリスマスディスプレイ。
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

この日の目的地は神戸。

大阪から神戸まで鉄道で移動するとき、ぼくらにはJR、阪急、阪神と、3つの選択肢がある。どの鉄道を利用したとしても三宮で同じ場所に集結するので、急ぎの時はJR一択、温泉銭湯経由で神戸入りするときは阪神。今回は「たまにしか乗らないから」という理由で阪急にしてみた。

第一の目的地、生田町のフロインドリーブさんを訪れる。

いやあ、さすが神戸のドイツパン & 洋菓子屋さん、ちゃんとクリスマスしてる。こんなふうに雰囲気が出せるのは神戸ならでは。

まず建物からして違う。(教会だし)

神戸/フロインドリーブさん
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

ちなみに今回の写真はちょっとやわらかい現像。ハイライトは控えて、シャドウは明るめに、ネガフィルムの調子を思い出しながら調整した。FinePix S3 Proが得意なふんわりした世界を目指している。

自動補正機能を使って現像した写真は以下。

Camea Rawの自動補正を使用。たぶんこの画像を「写真」として見てる人が多いハズ。

RAWではなくJPEG記録を使う人にとってはどうでもいいことで、あるいは最近のカメラのイイカンジな処理によって意識しない人は多いかもしれないが、補正は必須作業だ。

補正を欠かさないのはデザイナーの宿命みたいなもの。

ぼくより高いレイヤーで仕事する人たちは、見逃しがちな細部にまで微妙な色修正指示を入れてくる。例えばアートディレクターが表現に対して要求する内容は高度で精緻。プロのフォトグラファーによって撮影・セレクト・現像・補正された写真ですら、呼吸でもするかのように朱書きを入れる。

それゆえにディレクターでいられるのだが。

ディレクターの所作を考えると、所詮スナップとはいえ撮りっぱなし画像を出すのは気が咎める。

機械まかせじゃダメなのだ。だからRAWで撮って、現像して、補正する。

神戸生田町/フロインドリーブさん
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

閑話休題。

もしも日没あたりに撮るなら、三脚 + D800になるなあと思いながら入り口正面を撮る。このシグマレンズはちょっと樽。Camera Rawで補正したけれど微妙に膨らんでる。レンズプロファイルを使うの忘れてた。

神戸生田町/フロインドリーブさん
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

さて。生田町から徒歩で三宮に戻って、さらにバス移動。平野停留所で降車して目指した第二の目的地は、湊山温泉。絶えず人が出入りする人気の温泉は掛け流しだ。大阪からはクルマで来られる方も多いと思うが、ここは鉄道+バスで訪れたいところだ。駐車場には限りがあるし、お風呂の後はビールやステキ中華が待っている神戸なのだから、思う存分味わうのが吉。

神戸湊山町/湊山温泉さん
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

実は数年前に廃業危機があった湊山温泉。ファンは大いに落胆したのだが素早く事業継承者が現れ、そのおかげで今でも入ることができる。じつにありがたい。

およそ1時間ほど温泉を満喫して、次に目指すは湊川、福原町の居酒屋さん。普段はバス移動なのだけれど、今回はゆるゆるウォーキングで。

神戸湊川町/新湊川商店街
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

光量が落ちてきて、スナップはそろそろ終わりの時間帯になってきたころ、新湊川商店街に差し掛かった。さらに南下すると東山商店街がある。獲れたばかりの魚が店頭に並ぶ「昼網」が魅力的で、カレイがぴちぴち跳ねるのを横目にキラキラのアジを見繕ったりする、とても魅力的な商店街だ。クーラーバッグを持って、また行こう。

そして湊川公園をてくてく歩いて南端の坂道を下っていると、どえらい看板が出てきた。いまにも土に還りそうだ。果たしてこのなかに営業している店はあるんだろうか。

神戸新開地
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

都会にはあんまりなくて、地方に行けば目にするヤレ感。神戸でコレは珍しいような…。

そんなことを考えながら歩いて、最終目的地、丸萬さんにたどりついた。

神戸福原町/丸萬さん
FUJIFILM FinePix S3Pro + SIGMA 30mm F1.4 EX DC

しめ鯖とキリンの瓶ビールからスタート。
低照度 & マクロをFinePix S3 Proで撮るのは厳しいので、ここからはX-M1。

神戸福原町/丸萬さん
FUJIFILM X-M1 + SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

神戸福原町/丸萬さん
FUJIFILM X-M1 + SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

何を食べても美味いしか言ったことがない気がするステキ居酒屋、丸萬さん。ニガウリの炒め物からスタートするのがぼくらの定番なのだが、あいにく夏季限定。また食べたいと思いつつ、来夏を待たずの再訪を心に誓って店を出た。

以上、11月の神戸探訪、FinePix S3 Proの記録をまとめてみた。久しぶりに持ち出してみて、まだまだイケることを再確認。X-M1との併用で荷物は多くなるけれど、これからも積極的に使っていきたい。

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