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2019.1.12 | 四方山話

掃除したCCDをチェックする撮影散歩-2019年1月-その2

承前。

お風呂から上がったら夕食の段取り。かねてからの予定通り焼肉を食べに行くことにする。

しかし暖簾の前まで行ってみたものの何度か断られたことがある人気店。果たして今日はどうだろうか? と思案していたら
「大丈夫。電話番号を控えてきた」
と相棒から頼もしい一言。ではお願いsh
「ではお願いします」
え?
「お願いします」
あ、ぼくが、電話かけるのね。
いつの頃からか、お店に電話するのは僕の役割になっていた。たまに例外があるがその日はレギュラー仕様だった。

ダメ元でお店に電話して希望時間を伝えてみたら「たぶんいける」とのお答えが!

やったー、久しぶりの絶品塩タン!!

ということで京橋への移動を開始する。

普通列車の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

石屋川駅から普通列車に乗って御影駅で特急に乗り換え、梅田駅まで一直線。

特急列車の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

この時間帯からカメラの感度をISO1600に切り替えた。粗粒子写真も楽しむのだ。

メインで使っていた当時はあんまり気がつかなかったのだけれど、S3 Proはフィルムっぽい写りかたをする。それは高感度でも同じで、増感現像を施したかのような粗粒子写真になる。近年のキレイな高感度写真を求める人には向かないザラザラ感、表現としては大いにアリ。いつか何かで使いたい。

あの頃はもっとRGBの点々が浮きまくりなデジタルノイズだった気がしていた。いま見てみたらそんなことはなくて驚いた。

ちなみに列車の位置が写真ごとにマチマチなのは、流し撮りにしくじっているから。S3 Proはレリーズボタン押下からミラーアップまでに大きなタイムラグがある。バイクトライアルの写真を撮っていた頃はもうちょっとマシだったのだが、最近はタイミングを外しまくりだ。トホホ。

京橋で久しぶりの焼肉を楽しむのだ

梅田駅からJR大阪駅へ移動して環状線で京橋駅へ。

希望した時間より早く着いたので近辺を散策する。

男一人で歩くといろいろ鬱陶しく、下世話がコンクリートとマニキュアで固められたような街だが、それもまた地域性、味わいと言えるかもしれない。

路地入ったら、やたら自転車が置かれて歩きにくい場所があった。

なんじゃここは?
無法地帯やんけ、と思ってよく見たら......なんと無法どころか秩序があった。

月極駐輪場の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

路上に「月極」と書かれていたのには新鮮な驚きというか、それを通り越して発酵まで進んだ感すらあった。もはや別の食べ物。なんという味わいなのか。

果たしてこの路地は私道なのか? 頭の中はハテナマークで埋め尽くされる。

限りなく怪しい区画を抜けながらお店に電話したら入れるとのこと。ホッと胸をなでおろし、とにかく急ぎ足でお店の暖簾を目指し、ぼくらは数ヶ月ぶりに美味い焼肉にありつくことができたのだった。

あこがれの塩タンを2人前。そして上ミノサンド......は売り切れだったので並のミノを1人前を即行オーダー。あと、瓶ビール(キリン)を2本。

焼肉の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
ぬほー、塩タン!
シズル感ゼロの写真だけど
本当に美味いのよ。

お店の名は「味一」さん。

京橋の古い焼肉店で「通」が足しげく通う。

ぼくらが知ったのはここ2年くらいのことなのだけど、塩タン・上ミノサンド・ツラミ・ハラミで唸ってからというもの、焼肉といえばまずここに行きたいと思うようになった。

それまでは年に数回「万両」さんというお店に通っていた。だけど、あまりに人気が高まりすぎて入れなくなった。

日曜日17時頃に夜の席の予約電話をしてみたら、ちょっと妙な間をあけて
「......最短で22時ですね」
と驚愕の回答をいただくようになったら心も折れるというものだ。

そりゃあ年に片手ぐらいの通い加減。常連とは言い難い。融通なんて利くわけもなく。

いや、違うな。

仮に融通が利いたとしても、誰かを押しのけて得る悦びに価値はない。ちゃんと順番は守るのが筋だ。それに、新規とリピーターのバランスは大切。

とは言いつつも。

いかに食べたくても毎度毎度5時間は待てないでござるよ。相棒が検索に検索を重ねて集めたお店情報のうち、近場の京橋で魅力的に思える焼肉店がここだった。

しっかりと予約をして行くとしたら、生野区の焼肉店が筆頭に上がるぼくら。でも、焼肉って、思いたったら行きたい感じじゃない?

実際、仕事が終わらなくて詰め込んで詰め込んで、気がついたら深夜で。
それでも食べたくなってどうしようもなくなったら選択肢はアメリカ村の「Don2」さんぐらいで。でもタクシーで現地に行ってしまうぐらいだったから、やっぱり焼肉はパッションと瞬発力だと思うのだ。

そんなわけで、京橋の「味一」さんは近場の筆頭になった。

焼肉の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
なんだっけ?
アゴだっけ?
とにかく美味いのよ。

ここではとにかく塩タンを2人前。
上ミノサンドを2人前。
ツラミを1人前をお願いするのがぼくらのルーティンだ。
そのあとはアカセン2人前、ハラミ、テッチャン。
余裕があればアゴ、ランプをお願いして「やりきった感」を味わう。

そして瓶ビールは一度に一人1本ずつ頼む。二人なら2本だ。
繁盛店の手を止めてはいけない、というマイルールを実践するように見せかけて、待つのがイヤだという本音を隠す。てへぺろ。

焼肉の画像

FUJIFILM FinePix S3Pro
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
ハラミとアカセン。
旨味がすごい。
次も頼む。

「味一」さんはお一人様が多いのだが、その理由のひとつは「半分」というオーダーが成立することにある、のかもしれない。多くのお一人様が「半分」と告げていた。仮に京橋を一人でうろついていて、どうしてもというときはぼくも「半分」を駆使してみたい。(続く)

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