Air Graphics
2018.12.5 | 四方山話

切れ味バツグン、すんごいカッターナイフの替え刃を知ったこと。

WEBの仕事が増えた関係で手作業はなくなったのだけれど、切ったり貼ったりするのは、ぼくらにとっての基本スキル。

カッターナイフはとてもよく使った。

どこのメーカーにするか、どんな形のものにするかは個人的に重要な検討課題で、やっぱりオルファか、いやNTの方が、とか悩んだりしたものだった。

ところが刃に関してはあまり気にしていなかったように思う。その日店頭に置かれていた一般的なものを買うことが多かった。

しかし、ついにコレしかない! という結論に至るモノに出会ったので備忘録として。

見たことのない黒いやつ

カッターナイフの替え刃選びにはあまり頓着していなかった。というか頓着できなかった。

一般的な街の事務文具店は替え刃のバリエーションに選択肢がほとんどない。選べるのはせいぜいホルダーの形状ぐらいだ。と、そんな風に思っていたのだけれど。

ある日ヨドバシカメラ マルチメディア梅田店に行ってみたら、文具コーナーで見たことのない替え刃のパッケージを見つけた。

黒い。

それだけでなんか強そうだ。

ケース画像

現場向き、みたいな色とも言う。
工事現場とか、イベント現場とか。
普通は黄色。

スタンダードな刃の画像

これがスタンダードな刃の色。
実は刃先の角度が30度のマニアックなもので、
スタンダードと言えないけれど、普通の色はコレ。

黒刃の画像

そしてこれが黒い刃。
実に強そうだ。

使ってみたら、なんだコレ、凄い切れ味!

刃先が紙に吸い付く。

狙ったところに刃が落ちる!

しかも切り口が細い!(と感じる)

「オルファ(OLFA) 特専黒刃 小 BB10K」それがこの替刃の名前。

メーカーサイトの製品紹介ページはこちら

針と釘くらい違う印象。

グラフィックデザインの仕事ではよく「仕上がり想定見本」を作る。ハガキやチラシなどの原稿をひとまわり大きな紙にプリントアウトして仕上がりサイズで切り、実際に印刷されたものはこんな感じですよーというものを作るのだが、切るための目印は線幅が0.15mmの罫線なのだ。

そして、できれば0.15mmのど真ん中、つまり端から0.075mmの位置に刃先を落としたい。

手作業で切るからズレが発生するのは仕方ないとして、そのズレは少ない方がいい。

そんな時にこういう刃があるとストレスが大きく違うのだ。

トンボの画像

赤線が切る線。
実際の作業では線を引かず、周囲の黒い目印だけを印刷する。
通称トンボ。

コーナートンボの画像

トンボをクローズアップ。
点線の部分にカッターナイフの刃を入れる。
通称コーナートンボ。
これが0.15mm幅で印刷される。
この線のど真ん中に刃先を落としたいのだ。

ウェブサイトで見てみたら、この黒刃、片刃ではなく両刃なのだそうで、刃先が一般的なものより鋭いらしい。

仕事の精度を求めたい人はコレで決まりではないだろうか。少なくともぼくは今後コレでいこうと思う。

関連するページ